ROCK東北被災地スタディツアー下見調査のご報告

2015年9月3日(木)、4日(金)に、宮城県内被災地域を地域連携センター3名で訪れました。今回は来年実施に向けて企画検討している麗澤オープンカレッジ[通称ROCK]東北スタディツアーの下見調査が目的です。2日間で宮城県山元町、岩沼市、東松島市、石巻市、大崎市等を巡り、各所で大学関係者や被災者の方にお会いし、お話を伺いました。


(千年希望の丘の慰霊碑。モニュメントの高さが襲来した津波の高さ)

仙台空港に程近い岩沼市では、前岩沼市長・井口経明氏に千年希望の丘を案内いただきました。昨年度のROCK特別講演会でもご講演いただいた井口氏。震災の脅威はもちろんのこと、千年希望の丘の建設に込められた想いや、先人の知恵を活かした実験的な取り組み、行政の長として当時の様子、復興に対する想いを語っていただきました。

また、語り部さんと共に東松島・石巻沿岸部を巡りましたが、今なお津波の被害が色濃く残り、廃校になった小中学校の校舎などを見ると、言葉にならないものがありました。震災から4年以上が経過した被災者の方のご苦労や不安事項が当時と変化してより複雑化していること、国・自治体の支援策と被災者の現実のギャップがとても印象的でした。


(井口前岩沼市長と)

東日本大震災は津波被害が甚大であった沿岸部に注目が集まりますが、宮城県の内陸部も被害を受けています。今回本学卒業生を訪ねて、造り酒屋の「一ノ蔵酒造」にも訪問いたしましたが、震災で在庫が割れる、貯蔵タンクの土台が崩落するなど被害にあいながらも、企業努力で迅速に建て直し、他の被災地支援の企画商品を生み出し、その売り上げを子どもたちの学習支援NPOの活動に寄付しているとのこと。民間の力、行動力に感銘を受けました。


(山元町の仮設住宅)

地方創生とは、現地に行きそこで学んだこと・感じることがまずは第一歩。さらにそこから何かを始めることではないでしょうか。活動場所は人それぞれですが、まさに今回はそのことに気づかされた機会となりました。この夏、大学間連携事業の一環として本学学生が被災地支援ボランティアに参加しました。彼らも被災地の今を肌で感じ、人と交流し、様々な想いを感じて帰ってきたと思います。


(石巻市の様子。ポールの高さが襲来した津波の高さ)

これからも地域連携センターでは被災地と共に歩むこと考え、少しずつでも本学の強みを活かした支援の動きを作っていきたいと考えています。ROCK東北被災地スタディツアーは、平成28年3月頃に開催する予定です。どうぞお楽しみください。

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