「モンゴル族の生活文化」金丸良子教授による公開講演会が開催されました

本学外国語学部の金丸良子教授が、平成26年11月29日に麗澤大学生涯教育プラザ1階のプラザホールにて、「モンゴル族の生活文化」と題して講演し、48名の方が聴講しました。金丸教授による公開講演会と展示会は、麗澤オープンカレッジが開校した平成18年から始まり、今回で通算18回目を迎えました。



遊牧の民として広くモンゴル高原に居住するモンゴル族は、モンゴル国のハルハ、中国領内の内モンゴルのチャハル、新疆のオイラート、ロシア領内のブリヤートに分かれます。移動式テント・ゲルに住み、馬乳酒・アイラグを飲み、馬頭琴・モリンホールを奏で、チベット仏教を信仰する共通性をもっています。今回は、そのモンゴル族の生活文化の一端、歴史、文字、文字などについて紹介されました。


まず、金丸教授は、モンゴル系民族の人口について、モンゴル国内では241万人なのに対し、中国国内には581万人もが居住していると述べられました。次にその歴史について、「モンゴル」という名の部族が中国の歴史書に初めて登場する7世紀から、内モンゴル自治区の成立まで、中国、ロシアとの関係に言及しつつ、かいつまんで解説されました。また、使用されてきた文字の変遷・成立過程について、ソグド文字、ウイグル文字、蒙古文字(左から始まる縦書き)などを紹介されながら解説されました。モンゴル人力士の逸の城が遊牧民の出身であること、それ以外の日本で活躍するモンゴル人力士の大半は、首都・ウランバートルなど都市部の出身者であることなどにも触れられました。



最後に金丸教授は、「内モンゴルの怒り 中国社会の縮図/炭鉱と遊牧民 相いれぬ同居」と題された2011年の新聞記事を紹介され、内モンゴルの炭鉱開発と遊牧民が直面する今の現実についても少し触れられました。金丸教授が現地で撮影された貴重な写真の数々もスライド投影され、大変有意義な講演会となりました。

講演会終了後は、聴講した多くの方々が金丸教授とともに展示コーナーを見学しました。展示コーナーには、遊牧民が使用する移動式住居である大きなゲルをはじめ、金丸教授が蒐集された美しい民族衣装や生活道具・雑貨など、現地の人々の暮らしぶりが伝わる品々が展示されていました。聴講した方々からは、「今回初めてこの講演会に参加したが、非常に興味深かった。またぜひ参加したい」「モンゴルは遠い国と感じていたが、先生のお話を聞いて関心がわいた」等の声が寄せられました。