金丸良子教授による公開講演会「アジアの古地図」が開催されました

本学外国語学部の金丸良子教授が、平成27年6月27日に麗澤大学生涯教育プラザ1階のプラザホールにて、「アジアの古地図」と題して講演し、49名の方が参加しました。

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金丸教授による公開講演会と展示会は、麗澤オープンカレッジが開校した平成18年から始まり、今回で通算19回目を迎えました。
大航海時代以降、西洋社会では新たに知り得た地理的知識をもとに、数々の世界図や地域図が作成されました。アジアを描いた地図のなかには、情報だけが先行して実地調査が伴わないものが大半でしたが、地図のまわりや内部に様々な情報が盛り込まれたり、装飾が施されたりしていて、その地域を理解することに大いに役立っています。今回は、16世紀から18世紀の西洋古版地図(リプリント)を中心に紹介されました。また、金丸教授が蒐集された関連書籍もあわせて公開され、非常に興味深い講演会となりました。

講演会の冒頭、金丸教授は「今回の講演会・展示会に際して猛勉強をしたが、あくまで私は素人、“地図の読めない女”の解説と思って聞いてほしい」と冗談まじりに話され、会場を沸かせました。また、現在、東洋文庫ミュージアムで公開されている「ブラウの大地図展」についても少し触れられました。
次に、世界地図の変遷について、オランダのアムステルダムが地図製作で世界に名を馳せたこと、メルカトル図、ブラウ図、ブラウ(中国図)、ブラウ(日本図)、坤輿万国全図(こんよばんこくぜんず)、ド・リール家(フランス)、行基図(ぎょうぎず/古式の日本地図)、長久保赤水(ながくぼ・せきすい)、平賀源内(ひらが・げんない)、大黒屋光太夫(だいこくや・こうだゆう)など、製作者を引きつつ紹介され、今回展示されている地図について解説されました。




最後に、アジアの古地図を求めて、中国人留学生を案内方々、金丸教授が神田神保町の古書店を訪れた際に、ある店主から、朝鮮半島の地図は韓国の公的機関が買い漁ってほとんど残っていないと聞かれたとのこと。南北朝鮮が統一されて中国との国境線を確定しなければいけなくなるときに備え、欧米人が描いた客観性のある地図が必要という国防意識によるものだろうと述べられました。
講演会終了後は、聴講した多くの方々が展示コーナーを見学しました。展示コーナーには、金丸教授が蒐集された古地図が所狭しと展示されており、それらの地図を前にして、金丸教授が聴講生の質問に答えられました。聴講した方々からは、「今、ブームの古地図に関心があった」、「今回初めてこの講演会に参加したが、非常に興味深かった。またぜひ参加したい」、「先生の話から地図の見方が変わった」等の声が寄せられました。聴講生の方々は、数々の古地図をとおして、西洋の世界観、日本と諸外国との結びつきなどについて一考する機会を得られたのではないでしょうか。

なお、今年度の後期の金丸教授の公開講演会として「中国 伝統家具の世界」が予定されています。現在、お申し込みを受け付け中です。皆様のお越しをお待ちしています。