ROCK特別講演会にて有村治子氏にご講演いただきました
10月に自民党の4役の一角である総務会長に就任したばかりの有村治子氏をお招きし、「日本の主権を守るために」と題したご講演をいただきました。明快で力強いメッセージは、受講者128名全員の心を惹きつけました。
講演冒頭、有村氏は両院議員総会での議長の役割を、活発な議論を促進し全員がそのプロセスに納得する意思決定へと導く「ファシリテーター」という、機能を紹介し、「サイエンスに基づいた集団による意思決定を導く技能」として説明されました。この能力は、アメリカの大学院と日本マクドナルド社で体得された経験に基づくと紹介され、今後の重要性を熱く語られました。
本題では、会場を歩き回りながら参加者に質問を投げかける「ファシリテーター」としての進行で、「国力とは何か」から議論を開始。国家をなす3要件として「国民・国土(領域)・主権」を提示し、「主権」を「国のあり方を決める権利」「他国からの干渉を受けず統治する権利」と明快に定義し、その概念浸透の重要性を訴えました。
さらに、有村氏の国会質問がきっかけで、政府が35年ぶりに「日本の島の数」を再調査し、従来の「6,852島」から「14,125島」に改められた経緯を披露。正確な島の把握が、排他的経済水域の形成や領土・領海の保全など「国益に関わる重要な行政」であることを力説されました。
終始一貫して、明快な論理と強い信念に貫かれた本講演は、有村氏の卓越した能力と、国政に対する真摯な姿勢に感銘を受ける素晴らしい機会となりました。


